お口の中には、数千億個の細菌が生息しています。歯を磨かなかったり、洗浄をしていない入れ歯を入れ続けたりしていると、この細菌環境が悪化します。すると、むし歯菌や歯周病原細菌はもちろん、カンジタ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が増えます。こうした悪玉菌が増えることで免疫力の低下を引き起こすほか、口臭が発生します。

口腔ケアでは、適切なブラッシング、歯石除去、フッ化物洗口を行います。続けることで、徐々に細菌環境が改善していきます。また、普段装着する入れ歯のお手入れも不十分であると、口臭は改善できません。そのため、義歯ブラシできちんと磨けているかチェックいたします。

健康上は問題が無いのに食事を嫌がるようになったり、体重が減少したりするのは、いくつかの兆候である可能性があります。むし歯や歯周病によって、上手く噛めないことで食事に時間がかかることがあります。

嚥下機能に衰えがある場合も、体重減少が見られます。入れ歯が合わず、上手く噛めないことがストレスとなり、食事を嫌がることもあります。まずは、ご自宅にお伺いする歯科医師やスタッフがお口の中を診させていただきます。そのうえで、症状に合ったケアをしていきます。